Saikaiブログ

恵みの雨を呼ぶ江戸時代からの祭り~下岳龍神祭

2016年9月9日

 

西彼町下岳郷で約160年続く

五穀豊穣を祈願する祭り「下岳龍神祭」

今年も829日に行われました。

 

 

江戸時代の1836年。

現在の下岳郷に、大村湾を干拓事業により埋め立て、

haもの新たな水田が作られました。

もともと、この地域には「白いヘビがいる」という伝説があったことや、

旱魃(かんばつ)を避けるため、

雨雲を自在に操るという言い伝えがある龍神様を祭る

「市杵島神社(いちきしまじんじゃ)」を建立。

 

 

大村湾に浮かぶ「市杵島神社」。

 

 

「下岳龍神祭」は、この龍神様を祭るための祭礼として

始めたのがきっかけです。

五穀豊穣や家内安全、雨乞いなど

この地域の暮らしを豊かで安泰にするための

願いや感謝を込め、1857年から始まりました。

 

 

それから毎年、829日を「郷の休日」と決め

郷民総出でこの祭りを行い、今回で158回目を迎えます。

 

 

 

 

 

「下岳龍神祭」では、波佐見町から伝わった

浮立(ふりゅう)という大名行列を模した

伝統芸能を行います。

 

 

 

 

 

 

 

「下岳神社」から「市杵島神社」まで

挟箱(はさみばこ)や毛槍(から)といった

大名行列の役に扮した男性たち、

お囃子を奏でる笛や締太鼓・大太鼓、鉦(かね)など

子どもから大人まで約110人の郷民が参加します。

 

 

 

下岳神社から行列がスタート!お神輿は担ぎ手が少なくなったため、

山車として子どもたちが「ワッショイ!ワッショイ!」引っ張ります。

 

 

 

神社の総代のお1人、内海 洋さんがご自身の思い出を

語ってくれました。

 

 

 

 

 

「戦争中も途切れることなく、

戦後も休まずこの祭りを行ってきました。

私も70年ほど前、小学校にあがった頃、

『汐汲み(しおくみ)』という行列の先頭を歩く役で

この祭りに参加したことを、今でも鮮明に覚えていますよ。」

 

 

「汐汲み」役は、桶と柄杓を持って、先頭を歩きます。

 

 

当時は子どもの数が多く、今のように全員参加ができなかったため、

役を務められる子どもは憧れだったそう。

 

 

 

160年の歴史をもつこの祭りは、

下岳郷民“全員が心の中に共有している思い出”

となっているのです。

 

 

当日の朝、準備の様子。飾るものはみんなで手作りして用意します。

 

 

 

仕事や学校など、普段は様々な暮らしの中で忙しくしていても、

10日間の練習で毎晩顔を合わせ、

829日にはみんなで町内を練り歩く。

 

 

みんなの願いや感謝が実を結び、

大明寺川の豊かな水源、実り豊かな田んぼなど、

この地域の暮らしが守られてきたのです。

 

 

 

 

龍神様もこのお祭りに喜んでくれたのでしょうか?

準備をした祭り前日、9月に入ってからと

西海市では約1ヶ月半ぶりにまとまった雨が降りました。

田んぼや畑にとっては、まさに「恵みの雨」!

 

 

 

 

今年の祭りを最後に、浮立のスタート地点である「下岳神社」は

老朽化のため、解体・新築されることになっています。

来年は新たな「下岳神社」でこの祭りを迎えるのが、楽しみですね。

 

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