Saikaiブログ

太古の化石の謎を追う!vol.2~崎戸歴史民俗資料館

2016年12月8日

 

西海市では、今年度より

市の歴史・自然を含めた地域資源を活かそう!

市内で発見されている化石について調査・活用を進める

「さいかい解明新書事業」に取り組んでいます。

 

今回調査のテーマとなっているのが、

36年前に崎戸町で見つかった何らかの海獣生物と考えられる化石。

 

 

現在、崎戸歴史民俗資料館で、クリーニング作業など

が行われています。

 

 

 

11月下旬、本格的に化石原本へ手を入れる前に、

世界有数の“恐竜博物館”で有名な

福井県立恐竜博物館から研究員の方をお呼びして、

調査のための器具の使い方、作業の進め方など

指導・アドバイスを受けました。

 

 

 

指導してくださったのは、

宮田 和周(みやた かずのり)博士

 

  

 

福井県立大学 恐竜学研究所 准教授であり、

福井県立恐竜博物館の主任研究員。

5000万年前の古脊椎動物、特に哺乳類の化石を中心に

調査・研究を行っています。

 

研究対象は福井県内のほか、

九州、長崎県内にも度々調査に訪れています。

2004年から続く長崎市の恐竜化石の発掘・展示、

2009年と2010年には松浦市で発掘された

日本最古のサイの化石など、総合プロデューサーとして

鑑定や展示方法まで携わっています。

 

 

 

「化石の正体が分かって終わり、ではなく

展示して見てもらってこそ、この化石の価値が

初めて人に伝わるんです。」と、宮田先生。

 

 

化石の正体は何者なのか?

という調査・研究は学術上とても重要ですが、

“化石が見つかった”という事実も併せて、その地域の

町おこしにもつながる、と宮田先生は教えてくださいました。

 

だからこそ、

化石に対する取り扱いには細心の注意が必要!

想像を絶するような長い年月を経て

地中に眠っていた化石は、非常にもろく繊細。

少しの衝撃や水分で簡単に崩れてしまうからです。

 

 

調査・解明のためのクリーニングにおいて、

どんな薬剤・道具を用いて、どのように扱うか?

宮田先生のこれまで数々の調査経験・事例から

最適な方法がアドバイスされました。

 

 

表面の不要な部分は色鉛筆でマーク。削って、石で隠れている化石の存在も

明らかにしていきます

「化石の表面すべて出るまでが非常に難しく、勝負どころですね。」と宮田先生。

 

 

宮田先生の化石に対する真摯な姿勢から、

化石とは「見つかった地域の財産」であること。

現代の私たちに残された「地球からの贈り物」であること。

この2つを教えてもらった気がしました。

 

 

 

最後に、この海獣化石を見つけた少年のエピソードを。

 

36年前、崎戸町の海岸へキャンプに訪れた中学生の少年。

化石との出会いからどんどんと探究心を深め、

今では倉敷芸術科学大学で准教授となった

加藤敬史先生(松浦市出身)なのです。

生命科学部で地学・化石の研究をしています。

・倉敷芸術科学大学 生命科学部地学教室 加藤先生のブログ 

 

 

昨年8月に大島町で開かれた、加藤先生の講演会の様子 

 

今回の化石を見た子どもたちの中からも、

将来の夢につながる出会いがあるといいですね

 

 

 

【崎戸歴史民俗資料館 化石調査の見学について】

 

崎戸歴史民俗資料館は施設内改修のため、現在、臨時休館中です。

 

・休館期間:~1223()

 

24日(土)からは通常通り開館予定。

開館時間内で、化石調査についても見学可能となります。

 

・住所:崎戸町蛎浦郷1224-5

・開館時間:9:0017:00

・休館日:毎週月曜、祝日、年末年始

  

ぜひ、太古の化石を間近で見学してみませんか?

 

ペンギンモドキの化石の展示も始まりますよ♪

 

約3500~1700万年前に生息していたといわれる鳥類「ペンギンモドキ」。

西海市からも化石が発見されています。

お問い合わせ

HP更新
西海市教育委員会 社会教育課
電話:0959-37-0079
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