Saikaiブログ

西海キリシタン歴史めぐりvol.2~ふるさと発見講座

2017年4月5日

  

南蛮船来航の地、日本初のキリシタン大名・大村氏 洗礼の地、

小説「沈黙」の一場面に描かれる、など

「日本でのキリスト教伝来」や「禁教の歴史」との関連が深い、西海市。

 

 

今回の「西海キリシタン歴史めぐり」では、3月上旬に開催された

3回「西海市ふるさと発見講座」の模様をレポートします。

 

 

 

「ふるさと発見講座」は昨年末から3回にわたり、講師をお招きして

西海の歴史を様々な角度からひも解き・解説いただいたセミナーです。

 

3回目の講師は、

長崎純心大学 比較文化学科教授の 滝澤 修身(たきざわ おさみ)先生。

題は「西海市とキリシタンを読み解く」です。

 

 

 

滝澤先生が研究されるご専門は、

1617世紀のヨーロッパ人宣教師や商人が日本人、日本文化をどう捉えていたのか」

という、いわば “外から見た日本” 。

先生は研究のため、長年スペインで暮らしていたそうです。

 

 

そこで今回の講座では、

先生がスペイン本国で行った様々な研究から

 ・キリスト教布教における「スペインと日本の関係性」

 ・中浦ジュリアンら「天正少年使節団」が訪れたスペイン など、

これまで世に出た資料ではあまり語られてこなかった

「スペインから見た日本」という視点を中心にお話いただきました。

 

 

 

また「天正少年使節団ヨーロッパを行く」というテーマで、

一行が訪れたポルトガル・イタリアについて、帰国後のことについてもお話いただきました。

 

 

少年たちはポルトガルで魚を揚げた「天ぷら」を食べた、という記述が残っているそうです。

「天ぷら」は南蛮人から長崎に伝わり、キリシタンの間に広まったと考えられる食べ物。

ポルトガルで「本場の天ぷら」を食べていたのですね。

 

 

禁教時代、さまざまなキリスト教関連の書物や形のあるものは

徹底的に一掃されてしまった日本。

この西海市でも、当時を物語る資料や建物はほとんど残っていません。

 

しかし、海を渡ってポルトガル、スペイン、イタリアなどには

当時の日本や「天正少年使節団」に関する様々な文献が残されているのです。

 

 

スペイン王立のエル・アスコリアル修道院敷地内にある図書館。

 

その一例として、「天正少年使節」が持ち帰った活版印刷技術により

長崎で出版されたキリスト教徒のための教本「罪人の導き(Guia de los Pacadores)」

が紹介されました。

 

      

 

この本は日本だけでなく、世界中でも残されていなかった書物。

ただ一冊、スペイン王立のエル・アスコリアル宮殿の図書館に保存されていた

貴重な原本に滝澤先生は出会ったそうです。

 

 

興味深く先生のお話に聞き入っていた参加者の方々。講義の後にはさまざまな質問が交わされました。 

 

 

ポルトガル・スペイン・イタリアで、少年使節はどのように旅をし

現地の人々にもてなされたのか。

 

今回の講座で、日本の少年たちが当時のヨーロッパの人々に与えた好印象や

ムーブメントともいえる大きな反響を巻き起こしたことを知ることができました。

 

「外から見た日本」という新たな視点のおもしろさ、歴史の奥深さにふれる

まさに「ふるさと」について「再発見!」の講座でした。

 

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