高齢者肺炎球菌の定期接種について
肺炎球菌とは
肺炎球菌感染症とは、肺炎球菌という細菌によって引き起こされる病気です。
この菌は、主に気道の分泌物に含まれ、唾液などを通じて飛沫感染します。
日本人の約3~5%の高齢者では鼻や喉の奥に菌が常在しているとされます。
これらの菌が何らかのきっかけで進展することで、気管支炎、肺炎、敗血症などの重い合併症を起こすことがあります。
定期接種で使用される肺炎球菌ワクチンについて
肺炎球菌には90種類以上の血清型があり、定期接種で使用される「23価肺炎球菌ワクチン(一般名:23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン、商品名:ニューモバックス NP)」は、そのうちの23種類の血清型を予防の対象としたワクチンです。この23 種類の血清型は、成人侵襲性肺炎球菌感染症の原因の約6 割~7 割を占めるという研究結果があります。
侵襲性感染とは本来は菌が存在しない血液、髄液、関節液などから菌が検出される感染症のことをいいます。
定期接種対象者
- 65歳の方(65歳の誕生日前日から66歳の誕生日前日まで)
- 60歳から65歳未満の方で、心臓、腎臓、呼吸器の機能に自己の身辺の日常生活活動が極度に制限される程度の障害やヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に日常生活がほとんど不可能な程度の障害がある方(身体障がい者手帳1級相当)
過去に、任意接種で肺炎球菌ワクチン(23価肺炎球菌ワクチン)の接種を受けたことがある方は、定期接種の対象となりません。