マダニに気を付けましょう
長崎県において、マダニ媒介感染症の一つであるSFTS(重症熱性血小板減少症候群)の報告が増加しています。
マダニ媒介感染症の一つであるSFTS(重症熱性血小板減少症候群)の報告が長崎県において増加しており西海市でも報告があっています。
SFTSは、SFTSウイルスを持ったマダニに刺咬されることで感染します。6日~2週間の潜伏期間を経て、発熱、消化器症状(食欲低下、嘔吐、下痢、腹痛)が多くみられ、その他頭痛、筋肉痛、意識障害や失語などの神経症状、リンパ節腫脹、皮下出血や下血などの出血症状を起こします。致死率は6.3~30%と報告されており、治療は対症的な方法しかなく、大変怖い感染症です。
4月~8月に発症する人が約7割を占め、1年を通して報告されています。
感染症を予防するためには、マダニに咬まれないことが最も有効な対策です。屋外作業時は長袖長ズボン等肌の露出をなるべく少なくし、露出した皮膚や服の上からマダニ除けスプレーを使用してください。作業後は、付着したマダニを屋内に持ち込まないよう、服を叩き、ガムテープで付着したマダニを除去し、早めに入浴してください。
咬んでいるマダニを見つけたら無理に取ろうとせず、皮ふ科等医療機関で処置を受け、作業後発熱等の症状が出たら早めに内科等医療機関を受診してください。
野良猫等がSFTSウイルスに感染することもあります。体調不良の動物には直接触れないようにしましょう。